SIMフリータブレットについて知ろう!
『格安SIM』や『格安スマホ』という言葉が一般的に知られるようになるのに伴い、SIMフリースマホが注目されるようになりました。しかし、SIMフリーのタブレットは、SIMフリースマホと比べてあまり注目されていない印象があります。なぜSIMフリーのタブレットが注目されていないのでしょうか?そもそもタブレットとスマホの違いは何なのでしょうか?
今回は、こういったタブレットに関する疑問についてご紹介します。
タブレットとは?
そもそもタブレットとは何なのでしょうか?まずはそこから説明したいと思います。
タブレットとは、板状の装置のことです。
なぜ装置と表現するかというと、ペンタブレットや液晶タブレットと呼ばれるパソコンなどに接続して絵を描く装置などもあるからです。ですが、ここで紹介するタブレットとは、板状で画面を直接触って操作するコンピュータというのが一般的です。
タブレットとスマホの違い
「それじゃあタブレットとスマホは同じなの?」って思いますよね。
タブレットとスマホの違いは大きく2つあります。
- 端末の大きさ(サイズ)
- 通話機能の有無
1つ目は、端末の大きさ(サイズ)です。具体的に何インチ以上がタブレットという定義はありませんが、以前は5.5インチ以上と言われることもありました。しかし、ここ最近では一般的なスマホのサイズが大きくなってきています。また、ファブレットという中間サイズの端末を表す造語もでてきたため、更に定義が曖昧になっています。ですが、サイズで分類するなら私の感覚としては、
- ~5.5インチ【スマホ】
- 5.5~7インチ【ファブレット】
- 7インチ~【タブレット】
といった感じでしょうか。人によりますが、片手で操作可能な5.5インチまでがスマホ、男性のポケットに入るような手帳サイズや女性の小さめのバッグに入るサイズまでがファブレット、それ以上のサイズがタブレットと考えています。
2つ目は、通話機能の有無です。スマホやファブレットには通話機能は有りますが、タブレットには通話機能が無いという違いがあります。ここでいう通話機能とは、LINE電話などのインターネット回線を利用した通話は除きます。
以上の2点がスマホとタブレットとの大きな違いです。
タブレットの特徴
タブレットはスマホと比べると大きく、パソコンと比べると小さいという中間のサイズに当たります。そのため、(スマホやパソコンと比較して)タブレットには次のような4つの特徴があります。
左から順にスマホ、タブレット、ノートパソコン
①画面が大きい(目安:7~11インチ程度)
スマホと比べて大きい画面サイズになります。そのため、同じページを見るにしても非常に見やすいのがタブレットの特徴です。
■スマホ画面
■タブレット画面
タブレット画面の方が見やすいですよね?また、画面が大きくタッチ操作がしやすいためボタンの押し間違えなども減ります。デジタル操作に慣れていない子供や年配の方にも、操作しやすくなっています。
②軽い(目安:200g~700g程度)
タブレットは、ノートパソコンと比べて軽いという特徴があります。そのため、持ち運ぶのに非常に便利です。室内でちょっと移動して使うのはもちろん、旅行や仕事などの外出先で使うのにも向いています。
■タブレット(Xperia Tablet Z SO-03E)の重さ測定結果
■ノートパソコン(SONY製13.3インチ SVZ1311AJ)の重さ測定結果
Xperia Tablet Z SO-03Eは、2013年に発売された少し古い端末ですが、軽くて薄く作られています。SONY製の13.3インチのノートパソコンは一般的なノートパソコンよりコンパクトに作られていますが、それでも1.1キログラム以上はあります。
③バッテリーが長持ち
画面サイズが大きいということは、筐体が大きいということです。その筐体が大きいという点を生かし、大容量のバッテリーを搭載しているため、スマホと比べてバッテリーが長持ちします。
④すぐに使える(起動が速い)
タブレットはスマホと同様、常にスタンバイ状態のためすぐに使えます。パソコンは基本的に、シャットダウンしておき使うときに起動します。そのため、大きい画面で何かするときは、すぐに使えるタブレットの方が向いています。
タブレットに向いている使い方
タブレットには、スマホより画面が大きいという特徴があるため、次のような使い方をする場合におすすめです。
- Webサイトの閲覧
- ゲーム
- TVやYouTubeなどの動画コンテンツの再生
- 電子書籍
- 写真の閲覧etc
上に挙げたようなことを、自宅はもちろん旅行先の旅館やホテル、ドライブ中など様々な場面で使えるのがタブレットの良いところです。パソコンだと重たいし気軽に使えませんが、タブレットは、大きいものでもA4サイズ程度なので、鞄の隙間に入れるだけで持ち運びが簡単にできます。
他にも、タブレットはビジネスでもよく使われています。キーボードやマウスが不要で、画面を直接触って操作できるためスペースを足らず、使い勝手が非常にいいからです。
SIMフリータブレットが注目されない理由
ご紹介したように大画面で操作するには使い勝手がいいタブレットですが、SIMフリータブレットが注目されない一番の理由は、SIMフリーである必要性です。
一般的なタブレット(Wi-Fiモデル)は、インターネットに接続するのにWi-Fi環境が必要になります。それに対しSIMフリータブレットは、SIMカードを差してスマホと同様にインターネットに接続できるため、Wi-Fi環境が不要です。
どこでタブレットを使うことが多いかというと、ほとんどの人が自宅だと思います。そのため、自宅にインターネット環境(Wi-Fiに接続できる環境)があれば、SIMフリーである必要性はありません。最近では、旅行先のホテルではもちろん空港や新幹線などでもWi-Fi環境が整っているため、一般的なタブレットでも十分使えます。Wi-Fi環境がない場合でも、スマホのテザリングを使えばタブレットもインターネットに接続できます。そのため、わざわざ毎月の料金が発生するSIMカードを契約してSIMフリータブレットを使う必要がないからです。
結局どのタブレットを買えばいいの?
この記事をここまで読まれた方は、タブレットの購入を検討している人がほとんどかと思います。「結局どのタブレットを買えばいいの?」と疑問に思いますよね?1番はじめに決めておきたいのは、①一般的なタブレット(Wi-Fiモデル)か②SIMフリータブレット(LTEモデル)のどちらにするかです。具体的な商品は別の記事で紹介します。まずこのどちらにするかを決めましょう。
①タブレット(Wi-Fiモデル)の特徴
Wi-Fiモデルには次のような特徴があります。
タブレット(Wi-Fiモデル)のメリット
同じ商品でWi-FiモデルとLTEモデルの2種類がある場合、Wi-Fiモデルの方が5,000円~10,000円程安くなります。そのため、初期費用がかかりません。また、SIMカードの契約も不要のため月々のランニングコストもかかりません。
タブレット(Wi-Fiモデル)のデメリット
Wi-Fi環境が必要なため、どこでもインターネットができるわけではありません。そのため自宅に光回線を引いておらず、Wi-Fi環境がない場合には役に立たないといってもいいでしょう。繰り返しになりますが、最近では公共機関のあちこちでWi-Fiが利用できるためインターネットに接続することができます。しかし、地方や田舎では使う場所が限られますし、公衆のWi-Fiに接続する場合はセキュリティ面が不安です。だからといってテザリングで使うのは手間がかかるし、スマホのバッテリー消費が激しいのでテザリング接続を頻繁に使うのは不向きです。
②SIMフリータブレット(LTEモデル)
LTEモデルには次のような特徴があります。
SIMフリータブレット(LTEモデル)のメリット
SIMカードを契約すれば、自宅以外の旅行先など、どこでもインターネットが使えます。自宅に光回線などのインターネット環境がなくても、タブレットだけでインターネットに接続できます。公衆のWi-Fiを利用しなくても接続できるので、セキュリティ面も安心です。
SIMフリータブレット(LTEモデル)のデメリット
当たり前ですが、Wi-Fiモデルと比べて5,000~10,000円ほど高くなります。また、月々のランニングコストがかかります。また、以前は大手キャリアと契約する必要があったため、割引等を考慮しても月額3,000円以上はかかっていました。しかし、格安SIMを使えば月額ワンコイン(500円)から利用できます。
Wi-FiモデルとLTEモデルには以上のような違いがあります。そのため、
自宅のWi-Fi環境でしか使わない場合や、コストを優先したいならWi-Fiモデルを選びましょう。
逆に外出先での利用が多い場合や「月額500円からなら払ってもいい」ならLTEモデルを選びましょう。
最後に
大手キャリア(ドコモやau、Softbank)で、安いからという理由でタブレットを購入したことはありませんか?安いと思って購入したけど、ふたを開けてみたら、月額4千円や5千円もかかるし、「解約するなら解約金がいります」と言われた経験はないでしょうか?
タブレットを購入しようと思う人は、インターネットなどに興味がある人がほとんどです。そのため自宅にインターネット環境があって自宅で使うことが前提である場合が多いため、月額5千円を契約してまで使う必要はありません。そのため、今までであればネット通販でWi-Fiモデルを買うのがよかったと思います。
しかし近年では、格安SIMが普及してきたため月額500円程度で利用できます。月額500円ぐらいの出費なら全然ありですよね?また、SIMカード複数枚契約プランなどもあるため、3,000円もかからずにスマホとタブレットの2台持ちという使い方もできます。
「以前からタブレットに興味あったんだけどコストがかかるからやめてた」という人は、タブレットを使ってみてはいかがでしょうか?SIMフリータブレット(LTEモデル)は2万円台から購入が可能です。まずはタブレットを買うだけにして、外出先でも使いたくなってから格安SIMを契約するということもありだと思います。
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