スマホを選ぶ基準って何?
皆さんどうやってスマホを選んでいますか?
「ソニーがいいからXperia」や「みんな持ってるiPoneが欲しい」とブランドで選ぶ方が多いかと思います。中には「なんでもいいから格安SIMとセットで買った」という方もいるのではないでしょうか?
スマホを今まで持ったことがない人は、何を基準にどのスマホを選べばいいか全くわからないですよね?この記事では、そんな方に私が考えるスマホの選び方※をご紹介します。
※Androidスマホ限定
SIMフリースマホを購入するまでの流れ
はじめに、SIMフリースマホを購入するまでの流れをご紹介します。
- スマホで何をしたいか考える
- やりたいことから大体の予算を決める
- スマホの機能を知って必要な性能を選ぶ
- 性能を満たすスマホを探す
- 機種が決まったら取り扱っているお店を探して買う
スマホを選ぶ際に、私はこの5ステップが必要だと考えています。
それではさっそくステップ1から順に詳しく解説します。
ステップ1.スマホで何をしたいか考える
スマホ1台あれば、いろいろなことができます。電話やメールはもちろん、ネットや音楽、映画鑑賞など挙げればきりがないです。
スマホを使って何をしたいかしっかり考えてみてください。その結果、やっぱりガラケーでいいやとなるかもしれません(笑)それはそれでいいと思います。
もし、「どうしても何がやりたいかわからないけどスマホが欲しい!」という方には、まず、安い機種を買ったり、古い機種を知り合いから譲ってもらって、Wi-Fi環境で試してみるということをおすすめします。
参考までに、私が思いつくスマホ出来ることをざっと列挙しますね。
電話 | テレビ電話 | スケジュール管理 | 映画鑑賞 | YouTube |
Line | インスタ | ネットサーフィン | 電子書籍 | |
音楽 | テレビ | ファイル共有 | 写真撮影 | 動画撮影 |
電卓 | ラジオ | お店のアプリ | 電話帳管理 | メール |
メモ | 電子マネー | テザリング | ネット通販 | 健康管理 |
ステップ2.やりたいことから大体の予算を決める
次にやりたいことから予算を決めましょう。
下の表を目安に、どれくらいの価格帯の機種を購入したいか、大体の予算を決めてください。
価格帯 | ~2万円 | 2万円~5万円 | 5万円~ |
---|---|---|---|
性能 | ロースペック | ミドルスペック | ハイスペック |
メインで やること |
電話 メール SNS サイト閲覧 など |
ゲーム YouTube テレビ 写真撮影 IT機器連動 など |
映画鑑賞 ハイレゾ音楽 3Dゲーム など |
最近では、安くて十分な性能を持つスマホもあります。あくまで目安としてご覧ください。
ステップ3.スマホの機能を知って必要な性能を選ぶ
スマホにはいろいろな機能がありますので、その機能の説明と目安となる性能(数値)をご紹介します。※壱の主観がかなり入っていますのでご注意ください。
ディスプレイ(画面サイズ、ピクセル数)
ディスプレイは、文字や絵を表示したり、スマホを操作するための機能です。
画面サイズは一番重要な項目です。自分の使い方に合ったサイズを選んでください。
画面サイズの大きさのメリット・デメリットを簡単に説明します。
画面サイズ | 小さいサイズ (~5インチ) |
大きいサイズ (5インチ~) |
---|---|---|
メリット | ポケットに入る 片手操作が容易 価格が安い傾向にある 軽い |
画面が見やすい バッテリーが大容量 |
デメリット | 文字が読みにくい タッチがしづらい |
バッグが必要な場合もある 片手で操作できない 価格が高い傾向にある 重たくて疲れる |
ざっくりですが、5インチ以下のものは、ポケットにも入るし片手での操作ができます。5インチ以上となるとポケットによっては入らなかったり、バッグが必要な場合もあります。大きくて片手操作も難しくなります。もちろん、人やスマホによって異なりますので参考までにお願いします。
ピクセル数は、1280×720などと表示されている数字のことです。小さければ画質が悪く、大きければ画質がきれいと思って下さい。(正確には違いますが、ここでは割愛します)
ピクセル数 | 見た目の感想 |
---|---|
800×480 | 画面が粗いと感じます |
1280×720 (HD) |
きれいなだなぁと感じます |
1920×1080 (フルHD) |
すごくきれいだなぁと感じます |
かなり壱の主観が入っていますが、ざっくりいうとこんな感じです。周囲の人にスマホを見せてもらうのが一番です(笑)
1280×720もあれば十分かと思います。
カメラ
カメラは、写真や動画を撮影するための機能です。
アウトカメラ(メインカメラ)とインカメラがあります。性能は、画素数で表せることが多いです。アウトカメラの方が使う場面が多いため、画素数が多くなっています。
自撮りをされる方は、インカメラの画素数にも気を付けて選んでください。
画素数 | 見た目の感想 |
---|---|
800万画素 | パソコンで見たときに画質が悪いと感じます。 |
1300万画素 | 使っていて特に違和感がありません。 |
2000万画素~ | きれいだなぁと感じます。 |
CPU(プロセッサー)/メインメモリ
CPUとメインメモリは、処理速度に影響のある機能です。(詳しくは説明しません)
CPUは、クロック数(GHz)とCPUのコア数で表されます。例えば、1.7GHz×4コア(クアッドコア)などと表示され、クロック数もコア数も数字が大きいほど性能がよくなります。コア数は、2コア(デュアルコア)、4コア(クアッドコア)、8コア(オクタコア)、10コア(デカコア)等があります。1.1GHz×4コアは性能が低い方で、8コア(2.4GHz×4コア+1.8GHz×4コア)は性能が高いと思ってください。
メインメモリは、○GBと表示され、RAMと表現されている場合もあります。2GBだと性能が低い方で、4GBだと性能がいい方だと思ってください。
記憶装置(メモリ)ROM
記憶装置(メモリ)は、スマホを動かすのに必要なプログラムやデータ、写真や音楽ファイルなどを記憶するための装置です。内部ストレージと表記される場合もあります。メインメモリとは異なりますのでご注意ください。
数字が大きいほど記憶できる量が多くなります。16GBだと写真や動画を撮るだけで意外とすぐに容量がいっぱいになります。128GBもあれば、動画でもかなりの量を保存することができます。アプリをいっぱいインストールすることも考えると、32GBは欲しいところです。
バッテリー
バッテリーは、充電せずにスマホを連続使用できる時間に影響する機能です。
○mAhと表現され、数字が大きいほど長く使うことができます。その分充電にも時間がかかりますが、急速充電で素早く充電できるものもあります。
バッテリーは、性能に比例して消費が激しくなるため、一概に大容量だったら長持ちするとは言えません。1700mAhのスマホでもロースペックのため、数日持つ場合もあります。
一般的なスマホであれば、3000mAhを超えると割と長持ちで、4000mAhを超えると2,3日は余裕でもつといった感じでしょうか。もちろん使い方によってばらつきます。
通信機能(Wi-Fi/Bluetooth)
Wi-Fiは、インターネットに接続するための通信規格の一つです。IEEE802.11●と表示され、●のところにa/b/g/n/acの5種類があり、後の方が通信速度が速くなります。
最近のスマホは、a/b/g/nまではほとんどが対応しています。nまで対応しているスマホであれば、動画再生などでも問題なく使えます。acの理論上の最大通信速度は、6.9Gbpsとnの10倍以上の速度になります。acは、ミドルスペックやハイスペックなものにしかついていません。高速通信を使いたい方は、acがあるものを選んでください。
Bluetoothは、主に他のIT機器(スピーカーなど)と接続するための通信規格の一つです。ほとんどのスマホが4.0以上に対応しているため、選ぶ際に気を付けるポイントではありません。4.2対応などの最新のIT機器を使う目的でスマホを買いたい人は、注意して選ぶ必要があります。
SIMスロット/SDカードスロット
SIMカードスロットは、SIMカード(通信に必要なカード)をセットするための機能です。スロットのサイズには、標準SIM/microSIM/nanoSIMの3種類があります。詳しくは”SIMカードとは?”をご覧ください。また、デュアルSIMといって、SIMカードを2枚セットできるスマホもあります。詳しくは、”デュアルSIMとは?“をご覧ください。
SIMカード(通信の契約)はそのままで、新しいスマホを買う場合は、SIMスロットのサイズを確認して購入する必要があります。スマホもSIMカードも新規の場合は、nanoSIMのスロットサイズをおすすめします。今後は、nanoSIMが一般的になる可能性が高いためです。
SDカードスロット(カードリーダ)は、外部記憶媒体(microSDメモリーカード)をセットする機能です。microSDをセットできるスマホがほとんどですが、規格が3種類あるのでご注意ください。対応できる容量が異なります。
機器側 | 読込めるカードの規格 | 対応容量 |
---|---|---|
①microSD | ②、③は使えない | 2GBまで |
②microSDHC | ③は使えない | 32GBまで |
③microSDXC | 全てのカードが使える | 2TBまで |
一般的な方であれば、②microSDHCまで対応していれば問題ないでしょう。
デュアルSIM対応のスマホの場合、SIMカード2枚をセットするとmicroSDをセットできないスマホもあるのでご注意ください。
OS(オペレーティングシステム)
OSは、スマホを動かすためのシステムのことです。スマホのOSには、Androidが採用されています。スマホによって搭載されるAndroidのバージョンが異なり、2018年2月時点では、Android8.0が最新です。一概には言えませんが、セキュリティの問題があるため、比較的新しいバージョンのスマホを選んだ方がいいかもしれません。
センサ各種
スマホには、いろいろなセンサが搭載されています。スマホでやりたいことに対して、センサが必要な場合がありますので、必ずチェックしましょう。よく搭載されているセンサについていくつかご紹介します。
指紋センサ:指紋認証でスマホのロックを解除することができます。
GPSセンサ:位置情報を認識します。ナビやランニングアプリに必要です。
加速センサ:重力加速度を検知しスマホがどちらを向いているか認識します。カメラや写真の向きが変わるのは、このセンサを利用しています。
ジャイロスコープ:傾きを検知します。AR機能やポケモンGOを使う場合には、必要です。
光センサ:周囲の明るさを検知します。屋外と屋内でスマホの画面の明るさの自動調整に使われています。
磁気センサ(電子コンパス):磁力を検知して方角を認識します。徒歩などの移動速度の遅いナビに必要です。
近接センサ:近くにあるものを検知します。通話中に顔を近づけると画面に触れても反応しないようになりますよね?これは、近接センサを利用しています。
その他
これまで紹介した機能以外にも、日本独自の機能もあったりします。いくつかご紹介しますので、必要に応じてこれらの機能がついているスマホを選びましょう
防水機能:ある程度水に濡れても大丈夫な仕様になっています。
おくだけ充電:スマホを充電器の上に置くだけで、充電できる機能です。
おサイフケータイ:コンビニなどで電子マネーで支払うことができます。
赤外線通信:今はほとんど使われていないので、使う場面は少ないです。
フルセグ/ワンセグ:スマホでテレビを見る方は、選びましょう。
ステップ4.性能を満たすスマホを探す
ステップ3で機能ごとの性能を決めたら、実際にスマホを探してみましょう。2つの方法をご紹介します。
①スマートフォンデータベースのサイトから探す
下記サイトは、665機種のスマホが登録されたデータベースです。条件を入力して検索することができます。SIMフリースマホを探す場合は、”キャリア”の”SIMフリー”にチェックを入れて検索しましょう。
②”SIMフリースマホ おすすめ”で検索する
Googleなどの検索エンジンで、”SIMフリースマホ おすすめ“で検索してみてください。コストパフォーマンスが高い機種が紹介されているため、その中から自分が求める性能のスマホを選ぶのもいいかと思います。
ステップ5.機種が決まったら取り扱っているお店を探して買う
最後のステップです。3つの購入方法をご紹介します。1~2万円も違う場合がありますので、それぞれで価格を比較してみてください。
①格安SIM事業者を決めている場合は、SIMフリースマホとセットで契約すると安く購入できる場合があります。特にOCN モバイル ONEなどは、キャンペーンをやっていますので、キャンペーンの時期は非常にねらい目です。また、格安SIM事業者によっては、逆に高くなる場合もあるので、②でも探してみましょう。
②Amazonや楽天などのネット通販でSIMフリースマホ本体のみを購入します。保護シートやケースも使う人は、送料が無料になる場合もあるので、一緒に購入しましょう。
③ビッグカメラやヨドバシカメラなどのSIMフリースマホを取り扱っている店舗が近くにある人は、店舗での購入も検討しましょう。Y!mobileなどの場合は、安く機種が購入できる場合もあるので、検討してみてください。
まとめ
いかがでしたか?スマホは何でもできますが、そのためいろいろな機能が搭載されています。機能の説明が長くなってしまいましたが、少しでも理解の手助けになれば幸いです。
スマホをはじめて持つ人が選ぶときに一番困るのは、『どれくらいの性能があればいいのか』という点だと思います。全く同じ性能のスマホを使っても、使い方もちろん人によって感じ方が違うため、これくらいの性能があればいいとは断言できません。ですが、やりたいことから性能を考えれば、ある程度自分に合ったスマホが選べると思いますので、ぜひこの記事を参考にスマホを選んでみてください。
また、私の経験上になりますがが、価格とスペックで迷った場合は、数千円の差であれば高くて良いものを買った方が後で後悔しないことが多いです(パソコンやスマホは特に)。2年間使う場合、月々の支払いは24カ月で割った価格になりますので、5千円の差額だと月々210円程度の差額となります。こういった考え方もできますので、迷ったときはこの考え方も参考にしてみてください。
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