MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは?MNPにかかる費用と期間

MNP 格安SIM豆知識

MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは?

MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは、Mobile Number Portabilityの略です。電話番号はそのままで、携帯電話会社を変更できる制度のことです。

日本では、2006年10月から始まった制度です。話が少しずれますが、2013年頃に、利用者を獲得するためMNPキャッシュバック競争が過激化し、キャッシュバック目的に乗り換える人が増えたため、問題になったことがあります。

MNPにかかる費用は?

MNPを利用した場合に発生する費用は、次の4つがあります。

  1. MNP転出手数料
  2. 解約手数料(違約金) ※更新月以外の場合に発生
  3. 端末代金 ※端末の支払代金が残っている場合に発生
  4. 契約事務手数料

1~3は、現在利用している携帯会社に支払う料金です。

4は、新しく利用する携帯会社(格安SIM事業者を含む)に支払う料金です。

1.MNP転出手数料

大手キャリアから転出する場合の手数料は、次の通りです。

キャリア 手数料
ドコモからの転出 2,000円
auからの転出 3,000円
ソフトバンクからの転出 3,000円

格安SIMから転出する場合にかかる費用は、事業者によって異なりますが、2,000円~3,000円のところがほとんどです。中には、解約金は0円でもMNP転出手数料が利用期間によって上乗せされている場合もあるため、注意が必要です。

2.解約手数料(違約金)

大手キャリアから格安SIMなどへ乗り換える場合、更新月と呼ばれる期間以外には、違約金が発生します。いわゆる2年縛りというやつです。

キャリア 解約手数料
ドコモ/au/ソフトバンク 9,500円

現在格安SIMを利用中で、大手キャリアや別の格安SIMに乗り換える場合の解約手数料は、格安SIM事業者によって様々です。多くの格安SIM事業者では、12カ月以内の場合は大手キャリアと同じく9,500円が発生します。それ以降は解約手数料が発生しないという格安SIM事業者がほとんどです。

3.端末代金

新たな端末を分割購入してから24カ月以内の人は、端末代金を支払う必要があります。

端末代金は利用状況によって大きく異なるため、ここでは詳しい解説はしません。実質0円などで購入した場合でも、契約中は割引が適用されて0円となりますが、解約した場合は、端末代金を支払う必要があります。

4.契約事務手数料

新しく乗り換える転入先に支払う手数料です。ほとんどの格安SIM事業者で、3,000円の事務手数料が発生します。また、2017年頃からSIMカード発行手数料(400円程度)がかかるようになりました。以前からSIMカード発行手数料はあったのですが、キャリア側が値上げしたため、利用者にも負担してもらうようになったそうです。

格安SIM事業者が乗り換え優遇キャンペーンとして、契約事務手数料を無料にすることもあります。ずっとやっているわけではないため、大手キャリアから乗り換える人は、更新月と合えばラッキーぐらいの感覚でいた方がいいかもしれません。

MNPにかかる期間

MNPを行う方法は2通りあり、その方法によって期間が大きく異なります。

MNP切替済みのSIMカードを受け取る

MNP切替済みのSIMカードを受け取る場合、事業者側でMNPの切替が行われます。そのため、切替が行われた時点からSIMカードを受け取るまでの間(2~7日間程度)、通信が全くできなくなります。自分で切替手続きを行わなくて済みますが、使えない期間が発生します。

MNP切替手続きを自分で行う

SIMカードが届いてから、自分でMNP切替手続きを行う場合、数十分~1時間程度で切替が完了します。最近では、ほとんどの格安SIM事業者がこの方法を採用しているため、MNPにかかる期間を気にする必要はないかもしれません。

MNPにかかる費用と期間のまとめ

私がおすすめしている格安SIMについて、MNPにかかる費用と期間をまとめてみました。

格安SIM事業者 転入費用 MNPにかかる期間 公式サイト
mineo(マイネオ) 約3,400円 手続完了から約30分程度 詳細
OCN モバイル ONE 約3,400円 9:00~20:59まではすぐに開通
上記以外は翌日9:00に開通
詳細
DMMモバイル 3,000円 手続完了から1時間程度
申込受付時間10:00~19:00
詳細
IIJmio 約3,400円 手続完了から10分程度 詳細
UQモバイル 3,000円 手続完了から30分程度 詳細
イオンモバイル 3,000円 7~10日程度 詳細

※転入費用は、契約事務手数料とSIMカード発行手数料の合計額です。ドコモ回線とau回線でSIMカード発行手数料が異なるため約400円で計算しています。
※イオンモバイルは、店頭手続の場合は即日開通ですが、インターネット手続の場合、MNP切替を行ってからSIMカードが発送されるため、7日以上かかることがあります。

最後に

格安SIMに乗り換える場合、数年前はMNP切替が行われたSIMを発送する方法が主流だったため、使えない期間がネックになっていました。しかし最近では、自分でインターネットからMNP切替手続きを行うことが一般的になったため、MNPの使えない期間は気にする必要がなさそうです。ただ、すべての格安SIM事業者が同じというわけではないため、格安SIMへMNPで乗り換える場合は、必ずチェックして下さい。

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