2枚のSIMカードをスマホ1台で使えるDSDS対応スマホとは?
DSDSとは、デュアルSIMデュアルスタンバイ(Dual SIM Dual Standby)の略です。DSDS対応スマホとは、2枚のSIMカードをセットすることができ、2枚のSIMカードの電波を同時に待ち受け状態で利用することができるスマホのことです。
「そもそも、2枚のSIMカードを使う必要があるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?2枚のSIMカードを使い分けるメリットって実は大きいんです。
今回は、2枚のSIMカードを組み合わせたお得な活用方法についてご紹介します。
2枚のSIMカードを組み合わせるメリット
格安SIMを使う上での最大のデメリットは、通話料金が高いことです。そのため、通話に関しては、大手キャリアの音声SIMを利用したほうが安くなります。ですが、データ通信の場合は逆で、大手キャリアは高く、格安SIMが安くなっています。
まとめると以下の表になります。
音声SIM | データ通信SIM | |
---|---|---|
大手キャリア (ドコモ、auなど) |
○ 安い |
× 高い |
格安SIM (IIJmio、DMMモバイルなど) |
× 高い |
○ 安い |
つまり、2枚のSIMカードを組み合わせることができるということは、音声SIM(大手キャリア)+データ通信SIM(格安SIM)のいいとこどりをした組合せができるということなんです。
具体例を挙げてどれくらい安くなるのかをご紹介します。
【毎月合計2時間30分の通話、データ通信5GBを利用するケース】
通信会社 | プラン | 料金 | 合計 |
---|---|---|---|
ドコモ | カケホーダイ | 2,700 | 8,000 |
データMパック(5GB) | 5,000 | ||
SPモード | 300 | ||
DMMモバイル | 音声SIM対応 | 700 | 7,910 |
データ通信(5GB) | 1,210 | ||
通話代(20円/30秒) | 6,000 | ||
ドコモ+ DMMモバイル |
カケホーダイ | 2,700 | 3,910 |
データ通信(5GB) | 1,210 |
格安SIMは電話すればするほど高くなり、2時間30分も電話をすれば、大手キャリアより高くなってしまいます。
ところが、ドコモのカケホーダイプランとDMMモバイルのデータ通信を組合わせるといくら電話をしても3,910円から上がりません。大手キャリアのプランと比較して約4,000円は安くなるわけです。
2枚のSIMカードのおすすめの組合せは?
先ほど紹介した組合せも含め、私がおすすめする3つの組み合わせをご紹介します。
- 【大手キャリアのかけ放題プラン】+【格安SIMのデータ通信】
- 【大手キャリアの無料通話付きプラン】+【格安SIMのデータ通信】
- 【プライベート用】と【仕事用】
1.【大手キャリアのかけ放題プラン】+【格安SIMのデータ通信】
先ほどご紹介した組み合わせです。大手キャリアのかけ放題の定額プランと、格安SIMのデータ通信プランを組合せることで、安くすることができます。
大手キャリアは、対応する機種が多いドコモがおすすめです。
格安SIMは、データ通信量によりますが、低速やデータ通信量が少ない人には、DMMモバイルのライトプランやイオンモバイルのデータ1GBプランがおすすめです。かけ放題とデータ通信が月額約3,200円で利用できます。
大容量の場合は、DMMモバイルの20GBプランやイオンモバイルの30GBプランがおすすめです。かけ放題とデータ通信量20GBが月額6,680円~から利用できます。
電話もネットも使い放題がいいという人には、2,200円から利用できるDTI SIMのネット使い放題がおすすめです。合わせても月額4,900円で利用できます。但し、ネットの使い放題は、使いすぎた場合に通信制限が設けられることもありますので、注意が必要です。
2.【大手キャリアの無料通話付きプラン】+【格安SIMのデータ通信】
通話はほとんどしない、キャリアメールを利用したいという人に、この組合せがおすすめです。
大手キャリアは、1,234円で無料通話1,000円分と家族間通話が無料になる特典付きです。
【ドコモのタイプSSバリュー】934円+【SPモード】300円=1,234円
これに先ほどご紹介した格安SIMのデータ通信とセットで使うことで、電話とキャリアメールとインターネットが1,700円~利用することができます。
1点注意が必要です。格安SIMでデータ通信を優先するように設定して下さい。設定を間違えると電話やデータ通信が使えないだけでなく、高額な料金が発生することがあります。
3.【プライベート用】と【仕事用】
この組合せは安くする目的ではなく、1台にまとめるという目的の利用方法です。
プライベート用と仕事用の電話番号を使い分けている人は、2台持ち歩く必要がありました。DSDS対応のスマホを使うことで、プライベート用と仕事用を1台のスマホで使うことができます。
1台であれば、持ち歩くことが楽になりますし、「片方を忘れた!」なんてことがなくなることかと思います。
DSDSのメリット・デメリット
DSDS対応スマホのメリット・デメリットについて簡単にご説明します。
DSDSのメリット
前述でご紹介したような2枚のSIMカードの組合せを1台のスマホで利用できることが最大のメリットです。
2枚のSIMカードを利用する場合、通常であればスマホを2台、もしくはガラケーとスマホの1台ずつを持ち歩く必要がありますが、1台で済ませることができます。
DSDSのデメリット
DSDS対応スマホのデメリットは、主に次の3つです。
1.電池の消耗が激しい
DSDS対応スマホは2枚のSIMカードを差して使います。そのため、2回線の電波を受信する必要があり、電池の消耗が激しくなります。
私の友人がDSDS対応スマホに2枚のSIMカードを差して利用していますが、電池の消耗が激しく、通常モードだと1日持たないそうです。そのためスタミナモードで利用しています。
2.2つのSIMを同時に使えない
音声SIM+データ通信SIMの組み合わせの場合、通話しながらインターネットで調べることができません。DSDSは片方のSIMが通信中の場合、もう片方のSIMが通信することができないためです。そのため、通話中にはラインなどのメッセージも受信できませんし、Line電話中に、音声SIMの電話番号に電話がかかってきても気づくことができません。
3.microSDカードが使えない場合がある
DSDS対応スマホの中には、排他スロットの場合があります。
排他スロットとは、スロットが2つのみで
スロット1:【SIMカード】
スロット2:【SIMカード】もしくは【microSDカード】
といったスロットのことです。排他スロットの場合、SIMカードを2枚とmicroSDカードを同時に使うことができません。
最近では、SIMカード2枚+microSDを併用できるスマホも販売されていますが種類が少ないのが実情です。
おすすめのDSDS対応スマホは?
DSDS対応のスマホは、少し調べただけで30種類以上はありました。スペックと価格から4機種をピックアップしてご紹介します。
Covia g07++
g07++(グーマルナナプラプラ)は、Amazonで約20,000円前後で購入できます。記憶容量のROMが64GBと大容量のため、microSDカード無しでも空き容量に困ることは少ないはずです。ディスプレイは5.5インチの大画面にフルHD(1920×1080)のため、撮影した写真をキレイに見れます。DSDS対応スマホとしての一番の売りは、au系のSIMカードにも対応しているところです。au系に対応したDSDSは数少ないため、この低価格で購入できるg07++は、au系を使う人には非常におすすめです。
出典:【機種変更サポートキャンペーン対象】gooのスマホ g07++(グーマルナナプラプラ) 【送料無料】 | gooSimseller
OCNモバイルONEのgooSimsellerでは、音声SIMとセットで一括14,800円で購入できます。2018年3月1日~3月26日までは、総決算セールで4,800円で購入できます。
ASUS ZenFone4 Max
ZenFone4 Maxは、Amazonで約23,000円前後で購入できます。バッテリーが4,100mAhと非常に大容量のため、充電なしで長時間利用できます。バッテリー消費の激しいDSDSにおすすめです。カードスロットが、トリプルスロットとなっており、SIMカード2枚とmicroSDカード(最大256GB)が同時に使用できるため、空き容量に困ることはありません。カメラはデュアルレンズになっており、1,300万画素のメインカメラと500万画素120°の広角レンズのセカンドカメラのため、広大な景色や大人数での記念撮影もきれいに写真に残せます。
出典:ZenFone™4 Max(ZC520KL) + 選べるOCN モバイル ONEセット 【送料無料】 | gooSimseller
ハイスペックなスマホではありませんが、30,000円以下で購入できるコストパフォーマンスが高いDSDS対応のスマホなため、非常におすすめです。
OCNモバイルONEのgooSimsellerでは、音声SIMとセットで一括15,800円で購入できます。2018年3月1日~3月26日までは、総決算セールで9,800円で購入できます。
HUAWEI nova
3機種目は、HUAWEIのnovaです。Amazonでは約2万円~3万円で販売されており、販売店舗によって値段が異なります。DSDS対応のコストパフォーマンスの非常に高いスマホです。nano-SIM2枚使用した場合、microSDカードは使えません。ROMは32GBで2万円台のスマホとしては十分な性能だと思います。
Huaweiの製品はメーカー独自の保証があり、購入後一定期間内に有償保証サービスに加入することができます。ファーウェイ安心保証は、水濡れ、落下サポートにも対応しているため、ファーウェイ製品を購入した場合は加入をおすすめします。ちなみにHuawei nova は、有償保証加入販売価格は2年間で7,000円。修理交換サービス料金は、5,000円となっています。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
HUAWEI P10 Plus
4機種目は、HUAWEIのP10 Plusです。Amazonでは約60,000円で販売されているハイスペックなDSDS対応のスマホです。CPUはスペックの高いオクタコアでRAM4GBを搭載しているため、一般のアプリを使う分には全くストレスがありません。カメラは1,200万+2,000万画素のデュアルレンズを搭載し、ディスプレイは5.5インチのWQHD(2560×1440)であるため、写真も画面も非常にきれいです。
出典:モバレコ編集部「今月のイチオシスマホ」HUAWEI P10 Plus を1ヶ月使ってみた! 買う理由がそこにはある – モバレコ
おすすめ機種まとめ
ご紹介した3機種について、壱が考えるおすすめ度でまとめてみました。
機能 | Covia g07++ |
ASUS ZenFone4 Max |
HUAWEI NOVA |
HUAWEI P10 Plus |
---|---|---|---|---|
価格 | 約2万円 | 約2.5万円 | 約2.5万円 | 約6万円 |
ディスプレイ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
OS | Android7.0 | Android7.1.1 | Android7.0 | Android7.0 |
CPU | ★☆☆ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
メモリ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
記憶容量 | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
外部記憶 | ★☆☆ | ★★★ | ★★☆ | ★☆☆ |
バッテリ | ★★☆ | ★★★ | ★★☆ | ★★★ |
メインカメラ | ★★☆ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
インカメラ | ★★☆ | ★★☆ | ★★☆ | ★★☆ |
通信 | ドコモ au ソフトバンク |
ドコモ ソフトバンク |
ドコモ au ソフトバンク |
ドコモ ソフトバンク |
Wi-Fi | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
サイズ | 152×75.6×7.9 | 150.5×73.3×8.7 | 141.2×69.1×7.1 | 153.5×74.2×6.98 |
重さ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ | ★★☆ |
※スマホに詳しくない人向けに、スペックを載せず星で表示してます。
DSDS対応スマホを購入する際の注意点
DSDS対応スマホを選ぶ際は、使いたいSIMのネットワークに対応しているかを必ずチェックして下さい。せっかく買ったのに、au対応していなかったとか、VoLTE対応していなかったとか、悲しいことにならないようにしましょう。
また、排他スロットの場合はmicroSDカードが使えませんので、カードスロットのチェックも忘れずにして下さい。
最後に
DSDS対応スマホを紹介しておいていうのもどうかと思うのですが、私個人としては「無理にスマホ1台にしなくてもいいんじゃないかなー」と思っています(笑)2台持ちの方がバッテリーは持ちますし、電話で会話しながらインターネットで調べることができるからです。
しかし、1台で済ませたいという人もいるので今回の記事を書きました。
ご紹介したDSDS対応のスマホですが、OCNモバイルONEで音声SIMと一緒に購入する場合は、Amazonよりもかなりお得に買えますので、購入する場合はぜひご検討ください。
コメント