SIMロック解除、SIMフリースマホって何？

SIMロックとは、スマホを販売したキャリアのSIMカードしか利用できない状態のことです。具体的には、

• ドコモのスマホ＋ドコモのSIMカード　⇒　利用できる
• ドコモのスマホ＋auのSIMカード　⇒　利用できない

といった具合です。大手キャリアから販売されるスマホは、SIMロックされた状態で販売されています。

なぜかというと、他の通信会社を利用させずに、同じ通信会社を利用し続けてもらうためです。

携帯電話が普及し始めたころは、携帯電話本体は非常に高額でした。でも、高額だとなかなか中々携帯電話を利用する人はなかなか増えませんよね？

はい。そこでどうしたかというと、携帯電話本体を安く販売し、通信サービスの月額料金を高くして収益を上げる方法にしたんです。でも、携帯電話本体を安く販売しているのに、他の通信会社に乗り換えられると元が取れませんよね？

そうならないよう、2年縛りやスマホをSIMロックして販売するという方法がとられました。

2015年頃からSIMロック解除原則義務化が開始されました。対象のスマホなら、手続を行うことでSIMロック解除できます。

大手キャリアにスマホを持っていけば3,000円ぐらいでSIMロック解除できます。

はい…と言いたいんですが、そういうわけでもないんです。。

大手キャリアが提供する回線の①通信規格と②周波数帯に、スマホが対応している必要があります。

そうですよね。難しくなるので重要なところだげお伝えしますね。

①通信規格は、ドコモとソフトバンクは、W-CDMAとLTEです。auは、CDMA2000とLTEです。そのため、auのスマホをSIMロック解除してもドコモ回線などで使えない場合があるので注意が必要です。

はい。ドコモとソフトバンクは同じ通信規格なので、SIMロック解除すればお互い使うことができます。

auの通信規格CDMA2000は、世界的にも少数派の通信規格です。そのため、SIMフリースマホを購入してもau回線では使えないこともあります。

②周波数帯とは、通信するための通り道のようなものです。詳しい説明は省きますが、一言でいうと電波のつながりやすさです。

スマホによって対応している周波数帯が異なります。対応している周波数帯が少ないスマホだと、通信速度が遅くなったり、電波が入りにくいといったことが起きます。

格安SIMに乗り換えた人が、「通信速度が遅い」、「電波が悪い」とか言われることがあります。これは、一概に格安SIMが原因ではなく、同じタイミングで買い替えたスマホの場合もありますので、周波数帯は必ずチェックしたほうがいいですね。

ホームページなどにスマホの対応する周波数帯が書かれているので、そこを確認して下さい。

大手キャリアの周波数帯については、ウィキペディア”携帯電話の周波数帯”を参照ください。

面倒だな方は、今までと回線が同じ格安SIMを選ぶことをおすすめします。

SIMフリースマホとは、最初からSIMロックされていない状態で販売されているスマホのことです。

その場合もSIMフリースマホと呼ぶことはできます。

しかし、最初からSIMフリーで販売されているモデルと、大手キャリアから販売されているモデルをSIMロック解除した場合では、機能が違うこともあるので注意が必要です。

具体的に”HUAWEI P20 lite”というスマホで説明しましょう。下の図表をご覧ください。

はい。販売している会社によって、周波数帯はもちろん、機能も変わってきます。

一般的には、インターネット通販です。Amazonや楽天、格安SIMの会社が販売していることもあります。

大きな家電量販店が近くにあれば、店舗で買うこともできます。

SIMフリースマホだからと言ってどの回線でも使えるわけではありません。

買う前に、使いたいキャリア回線と周波数に対応しているか必ずチェックして下さいね＾＾