格安SIMのメリット・デメリット

スマホ疑問 格安SIM豆知識

格安SIMの知っておくべき、3つのメリット、5つのデメリット

格安SIMに乗り換えると、大手キャリアと比べて非常に安くなります。しかし、キャリアメールが使えない、窓口が電話しかない、といったデメリットもあります。格安SIMに乗り換えた後に、「知らなかった!」「聞いてないよ!?」とならないよう、メリット・デメリットを理解しておく必要があります。

私が知っておくべきだと考える、メリット・デメリットを以下に列挙してみました。

【メリット】

  1. 大手キャリアと比べ、圧倒的に安い
  2. 自分に合ったプランが選べる
  3. 2年縛りがない(解約手数料がない)

【デメリット】

  1. キャリアメールが使えない
  2. サポートが手薄い
  3. 利用状況によっては高くなる
  4. 通信速度が遅くなる場合がある
  5. テザリングが使えない(条件による)

デメリットの数が多いため、デメリットの方が大きい印象を持たれる方もいるかと思います。ですが、それ以上に携帯料金が安くなるメリットの方が大きいと思います^^

それでは、それぞれの項目に対して詳しく説明します。

格安SIMのメリット

まずは、格安SIMのメリットについて詳しく説明します。

1.大手キャリアと比べ、圧倒的に安い

携帯料金が非常に安くなります。機種代を除いた場合の月々の携帯料金は、大手キャリアが約7,000円に対し、格安SIMは3,000円以下に抑えることができます。月々約4,000円安くなるため、年間で考えると約5万円近くお得になります。家族4人の場合、年間20万円もお得です。

大手キャリア、格安SIM料金比較

2.自分に合ったプランが選べる

格安SIMを提供する事業者は、600社(2017年6月時点)を超えているそうです。そのため、様々なプランやオプションの中から選択が可能です。

通話プランは、20円/30秒がほとんどですが、半額の10円/30秒プランもありますし、10分かけ放題のオプションが850円でつけたりすることも出来ます。家族間通話がお得になるIIJmioのプランなんかもおすすめです。

データ通信プランは、1日110MBや1月3GBといったプランもありますし、SNSフリー(LINE, Facebook, Twitter, InstagramなどSNSは、通信料にカウントされない)といったオプションプランもあります。

その他のオプションも充実してきており、端末を保証してくれるオプションや、見守りパックといった子供にも安心して使えるオプションも選ぶことができます。

3.2年縛りがない(解約手数料がない)

大手キャリアの場合は、基本的に2年縛り(更新月以外で他社へ乗り換えると解約手数料9,500円が発生)があります。そのため、自由に他社へ乗り換えることができません。

格安SIMの場合は、事業者にもよりますが2年目以降は解約手数料が発生しないことがほとんどです。

格安SIMのデメリット

次はデメリットです。デメリットについては、私が考える対策案も一緒にご紹介します。

1.キャリアメールが使えない

キャリアメールとは、大手キャリアが提供しているメールサービスです。具体的には、○○○@docomo.ne.jpや×××@ezweb.ne.jpのことを指します。格安SIMに乗り換えると、これらのキャリアメールが使えなくなります。今はLineなどのSNSが普及し、メールを使う機会は減ってきた方も多いですよね。それでもガラケーを使っているおじいちゃん、おばあちゃんやLineをしない友達にはメールで送る必要があります。他にも、読みたいメルマガや企業の商品登録なんかにもメールアドレスは必須ですよね。

<対策>

Gmailなどの無料で使えるメールアドレスを使うことをおすすめします。Androidを使われている方は、すでにGmailを取得されているかと思います。Gmailは、ドコモからauに乗り換えたりしてもそのまま使い続けることもできますし、パソコンからでも簡単にメールを使うことができます。

(ガラケーからスマホに変えたときに「なんで2つもメールアドレスがあるの?」と思われた方は、こちらの記事をご覧ください。)

2.サポートが手薄い

格安SIMは、基本的には店舗を持たないため窓口が電話対応となります。電話対応のみということは、スマホを直接操作してもらうことができないため、スマホを操作する最低限の知識が必要になります。また、代替機の貸出がないなど、壊れた場合の対応を自分で行う必要があります。

<対策>

家族や知人に教えてもらったり、ネットで調べて、最低限の知識はつけて下さい(笑)最近は親切なサイトが多いため、トラブル内容を検索したら、解決方法を見つけることが出来ます。サイトに書かれている手順に従い操作するだけで、ほとんどのトラブルは解決できます。

故障時の対応ですが、心配な方は格安SIMのオプションプランに入ることをおすすめします。最近では、キャリアやメーカーの保証サービスが切れていても関係なく保証してくれるオプションもあります。私の場合は故障時に備え、予備のスマホを準備してます。予備のスマホに事前に電話帳を同期しておくことで、SIMカードを差し替えるだけですぐに使うことができます。予備のスマホは、前使っていたスマホを取っておいたり、ネットやゲオで中古スマホを購入するとよいでしょう。5,000円も払えば準備できます。

3.利用状況によっては高くなる

長時間通話をされる方は、注意が必要です。

携帯電話の料金は、①通話代、②データ通信代、③端末代の3つに大別できます。格安SIMを利用することで安くできるのは、主に②データ通信代と③端末代になります。

目安として、1カ月の通話時間の合計が50分を超える方は、逆に高くなる可能性があるので、安易に格安SIMへの乗り換えるだけはおすすめしません。

<対策>
利用状況3パターン想定し、それぞれについてのおすすめの対策案をご紹介します。

短時間(5分~10分以内)を何十回と電話する人

5分以内無料、10分以内無料といったプランがある格安SIMを選ぶことで解決できます。おすすめの格安SIM事業者はDMM mobile、ONCモバイルONEです。

特定の人にだけ長時間電話する人

家族や仕事仲間といった特定の数人だけに長時間電話する場合は、OCNモバイルONEのトップ3かけ放題がおすすめです。プランの内容は、「その月の国内通話料上位3番号の通話料が0円になります。」という内容です。また、10分かけ放題と組み合わせることもできます。

いろんな人に長時間電話する人

不特定多数の人と長時間電話する人は、やはり大手キャリアのかけ放題プランが必要です。

そこで、2台持ちという方法があります。

電話専用(1台目):大手キャリアで電話のみの契約した携帯電話(ガラケーの方が安い)
データ通信専用(2台目):格安SIMでデータ通信のみを契約したスマホ

少し高くはなりますが、4,000円以内に抑えることができます。最近はSIMカードを2枚差すことができるデュアルSIM対応のスマホもあるので、1台にすることもできます。

但し、デュアルSIMには種類があり、同時待ち受け出来ない端末もあるので、しっかり下調べした上で購入してください。

4.通信速度が遅くなる場合がある

大手キャリアと格安SIMの通信速度を比較すると、格安SIMの通信速度が遅くなる場合がほとんどです。

<対策>

格安SIM事業者の評判を調べて、選ぶことが一番の対策かと思います。

通信速度は、格安SIM事業者によって大きく異なります。私は、5社以上の格安SIMを利用したことがありますが、事業者によって通信速度が全然違いました。利用時期が異なりますので、単純に比較することはできませんが、経験上、IIJmio、DMM mobile、OCNモバイルONEは、遅いと感じることなく利用できました。逆にb-mobile、0simは、プランの料金は非常に安かったですが、速度が遅いと体感できるぐらいの明らかな差がありました。やはり、ある程度は価格に反映されるのかもしれません。

どうしても速い通信速度がいい人には、『Y!mobile』、『UQ mobile』がおすすめです。DoCoMo端末の場合はSIMロック解除が必要になりますが、Softbankとauのサブブランドのため、混雑時も高速通信での利用が可能です。(サブブランドについては、”サブブランドとは?”の記事を参照ください。)

5.テザリングが使えない(条件による)

テザリングは利用されない方の方が多いかと思いますので、使わない方は、読み飛ばして下さい。テザリングについて知りたい方は”テザリングとは?“記事を参照ください。

テザリングができない条件とは、DoCoMoのスマホに、格安SIMを差してテザリングをする場合です。できない理由は難しい話になるのでここでは説明しません。興味がある方は検索して調べてください。具体的には、今持っているDoCoMoのスマホに格安SIMを契約して使う場合や、DoCoMoの中古スマホを購入して、格安SIMを使う場合です。au系の格安SIMでも、機種や格安SIM事業者によってできない場合があるのでご注意ください。

<対策>

SIMフリースマホを購入することで解決出来ます。初期費用を安く済ませるには今のスマホに格安SIMを差して使うのが一番ですが、テザリングを利用する方は、SIMフリースマホの購入をおすすめします。使わなくなったスマホは壊れたときの代替え機としてとっておくのがベターです。SIMフリースマホは、格安SIM契約時に一緒に購入することができますし、AmazonなどのネットショップでSIMフリースマホだけを購入できます。

最後に・・・

以上が私が考える、知っておくべき格安SIMのメリット・デメリットです。

長い記事になってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございます。

格安SIMに乗り換える際は、ぜひ参考にして下さい^^

 

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